8月 15

「笑いのハードル」は、最も大切な笑いの知識と言ってもいい位の重要な知識で、これによって同じギャグでもウケ方がかなり変わるので、きちっとおさえましょう。

最近テレビでも何度となく言われている「笑いのハードル」ですが、なぜか一般人の90%近くは理解していないように思います。

確認
今一度確認のために自分に聞いてみて下さい。

・「笑いのハードル」はどんな時に、何が原因で、どんな問題になるのでしょうか?
・「笑いのハードル」は、どう使うと笑いを取りやすくなるのでしょうか?

笑いのハードルとは?

笑いに対する見ている側の期待値です。
期待値が大きければ大きいほど、それ以上の笑いを提供しないとウケません。
つまり全く同じギャグでも、ハードルが上がっている状態でやればウケなく、ハードルが低ければウケるということが起きます。聞けば当たり前のように思えますが、実際の場面になると案外わかっておらず、笑える内容、笑えるネタをやることばっかりに意識を集中して、ハードルを意識しない、コントロールしない人が多いというか、一般の人だとほぼ100%できません。
これも笑えることを言えばウケるんだという単純な発想からきていると思われますが、環境を整えるという技術も非常に重要です。

よくある失敗例

具体的には、「この間すごく面白いことがあったんだけど…」で始めてしまうトーク。「面白いことして!」「これから面白いことをします。」というフリなどです。こういうトークのはじめ方をした時点で、ほぼウケないでしょう。そして同時に、「この人は、笑いをわかってないんだな」、「きっと笑えないな」と思われてしまいます。

笑いハードルをコントールする

「笑いのハードルを上げるな!」ということは、よく言われるし常識中の常識です。しかし、「笑いのハードルをコントロールする。」ということを言っている人はいないように思います。少なくとも僕は一回も聞いたことがありません。プロは、センスでやっているからか、わかっていても誰にも教えないかはわかりませんが、これもかなり重要な笑いのテクニックです。これは、トークだけではなく、ネタでもかなり大切です。

同じギャグ・ボケでもハードルを下げてあげるだけでウケるようになったりします。つまり、同じ落ちならハードルを低くしてからやった方がウケるわけです。

具体例として、芸人をやっていると「何か面白いことやってよ。」と言われることが多いと思います。相手は素人なので明らかにハードルが高い状態でバトンを渡されます。プロでも大抵の場合スベることが多いこの状態では、事務所所属レベルの方だと丁寧にお断りして、やらないという選択肢を取ることも多いでしょう。が、どうしてもやらなきゃいけない場合は、ハードルを下げてからやるのがいいでしょう。
具体的には目先を変えてあげることで笑いの話だったことを忘れるように持って行くと非常にやりやすい状況になるかと思います。お試しあれ。

「笑いのハードル」を上げないという消極的な姿勢から、積極的に「笑いのハードル」をコントロールすることで笑いをコントロールしていくと、より笑いを取りやすくなるのではないかと思います。

#逆にハードルを上げることによって笑いを作る方法もありますが、それはまたのエントリーに書く予定です。

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5つのレスポンス “「笑いのハードル」をコントロールする”

  1. 感じろう さん曰く:

    笑いのハードルは、低ければいいというものではないと考えています。

    笑いをとるためには、観客の予期しないボケをするのが基本です(例外あり)。
    しかし、その予期をあまりに超越しすぎている(シュールすぎる)と、観客にとって理解ができません。
    そこで、事前にハードルを上げることによって、予期の水準を上げることが有効になってきます。
    要するに、「今からおもしろいことを言いますよ」と宣言しておけば、その後のボケの内容が伝わりづらくても、観客が「ここがおもしろいんだな」と能動的に解釈してくれるようになる、ということです。

    例えば、インターネットの大喜利投稿サイトで高評価を得たボケを、内Pの大喜利のような即興性の高い形式の中にそのまま持っていってもうまくいかないでしょう。
    それはもちろん文字以外の情報の有無といった表面的な違いもありますが、ここで注目したいのは、投稿サイトのボケは考えに考え抜かれたものであるという認識があるためにハードルが極限まで上がっているという点です。
    つまり、投稿サイトのボケは複雑すぎて、ハードルの低い即興形式の大喜利には適さないのです。

    あとは、ハードルを上げることによってすごいボケをするという期待を持たせておいて、あえて普通のことを言ったり極端に低レベルなボケをする「スカシ」と呼ばれる技法がありますね(指摘するまでもないかもしれませんが)。

  2. puchiban さん曰く:

    感じろうさん、こんにちは。
    素晴らしい洞察です。

    >笑いのハードルは、低ければいいというものではないと考えています。

    その通りですね。あえて高くすることで笑いを取るパターンもあります。「スカシ」という方法もありますし、あえて、「できない」状況や「できない」人を作って、「すべり笑い」を取るという方法もあると思います。

    大喜利の件は、確かにそういう点もありますね。ハードルの点もありますが、観客が考える時間が、テレビではすぐに流れて、文字だと考える時間があるので、考えオチが有効など時間やメディアの特性によるハードルの相違点があると思います。
    ともかく、テレビでは、多くの人にわかりやすい方がいいですね。

    ということで、このエントリーは、個人同士のトークを想定していましたが、メディアによっても笑いの取り方は変わってくるという点もあります。ハードルをあえてあげることによる笑いの取り方も、そのうちちゃんと書こうかなと思ったりします。

  3. 青鬼 さん曰く:

    こんにちは。はじめまして。
    ここに書かれている
    「目先を変えてあげることで笑いの話だったことを忘れるように持って行くと非常にやりやすい状況になる」
    という部分について質問です。
    これは、話題を一旦変えてしまうということでしょうか。
    そうであるならば、そこからどのようにして一発ギャグにもってゆくのでしょうか。
    もし、面倒でなければ、例などを提示していただきたいです。

  4. puchiban さん曰く:

    話題を変える方法もありますけど、話題を変えなくてもいいですよ。
    むしろ目的を変えるっていう意味ですかね。


    「いや、一発ギャグなんて無理ですよー。」から入って、「○○さんが、この間やっていたことを再現します。」とか言って一発ギャグをやるとかですかね。
    やり方は、色々あるのであとはお好みで。

  5. 青鬼 さん曰く:

    なるほど。理解できました。ありがとうございます。

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