ホリケンことネプチューン・堀内健タイプのボケの生かし方  笑いの環境分析フレームワークとは?概要編 (1/2) 
6月 01

舞台や人前で、セリフを忘れる、何を言うかわからなくなってしまうっていうことは、どなたでもありうることです。一般の人では、講演、プレゼンテーション、司会、祝辞を述べていて、真っ白になるという場合です。もちろん、プロでもセリフを忘れることはたくさんあります。

ただ、プロが一つ違うことは、ちゃんとリスクヘッジ、つまり対策をしているということです。今回は、お笑いにおけるセリフ忘れへのリスクヘッジ方法を書いて見たいと思います。

続きは、以下へどうぞ。

余談

いきなり余談ですが、僕の行っていたどの芸人養成所でも、俳優養成所でもこういうことは、教えてくれなかったですね。こういうことって意外に体系的に教えてくれるところってないのです。

「フェイルセーフ」という考え方

結論から言うと、常にフェイルセーフにしておくということです。つまり、忘れた時でも、問題が起きない状態にしておくことが重要です。その手法を以下に述べます。

リスクヘッジと、フェイルセーフの考え方は、以下に述べてあります。
笑いにおけるリスクヘッジの手法 まとめ

忘れた時の対応を決めておく

基本は、先に対応を決めておくことです。
コンビであれば、「忘れてんじゃねーよ!」と、つっこむとか。

ピンの場合は、助けてくれる人がいないので、途中でもやめるのか? 初めからやり直すのか? 別のネタや、ギャグ、いきなり別のショートコントをはじめるのか?

初めての舞台などですと、そういうことを何も決めずにやって、セリフを忘れるという事故が起きてから対応を決めがちですが、最初から決めておいた方がいいでしょう。

できれば、次のフリへ。最悪、戻ってくる場所を決めておいて、そこへ戻るようにしましょう。

忘れた時のセリフを決める

忘れたしまった、頭が真っ白になった時のセリフを決めておきましょう。

コンビの場合、2つの意味でです。
1. 自分が忘れたことを相方に伝えるため
2. 忘れたことをフォローや笑いにするため

例えば、
1.の場合、「あれ、何の話をしてたっけ?」
2.お客さんに「次、何を言うか知ってます?」
など。

やばい、真っ白になっちゃった! って思った瞬間にこういう言葉を吐きつつ、思い出すようにしましょう。変な間が空くと見ている側がすごく不安になったりするので、ばれないように思い出しましょう。
それでも思いつかなかったら、他の対策案に移行します。

相手のセリフも覚える

これは、演劇の舞台で聞いたことですが、相手のセリフも覚えましょう。セリフって自分のところしか覚えないことが多いですが、相手のセリフを覚えていることで、相手が忘れた時に助け舟を出せるようになります。つまり、リカバリーしやすくなります。

例えば、相手が「最近の政治ってさぁ…」って言わなきゃいけないところを忘れていて突然黙ってしまった時、相手が次何を言うか?を知っていないと、助け舟すら出すことができなくなり、二人とも黙るみたいなことになります。
その時に相手のセリフを知っていたら、そのフリを自分で言うとか、相手が言わなきゃいけない場合は、「そういえば、政治の話したそうだよね?」のようなことを言うなどをして、忘れたセリフのヒントを出してあげましょう。

ネタの作り方

忘れても大丈夫なように、ネタを構成するという方法もあります。

セリフの結合を緩くする

セリフの結合を緩くするのが、一番簡単な方法です。
つまり、「これを言わないと、これが言えない」とか、この流れだと、こう言わないといけないというものをできるだけ少なくするということです。
一番わかりやすいのは、羅列系のネタです。どれが飛んでも、お客さんには全くわかりません。

初めてネタを書く人は、結合がきつく、柔軟性のないネタを書いたりすることが多いので、チェックしてみるとどうでしょうか?

大まかなポイントだけ決めておく

全部のセリフをきっちり決めると、全部覚えるのが大変なので、忘れがちです。
大まかな流れと要点だけ決めて、後は流れでやるという方法もあります。これは忘れにくい方法ですが、メリット・デメリットもあるので、詳しいことはまた別記事にします。

フリ・オチ・ツッコミで構成する

フリ・オチ・ツッコミという、短い笑いの単位を積み上げる形のネタを作るという方法です。つまり、その中のどこかでセリフを忘れても、次のフリに移行すればいいからです。
ちなみに、漫才であれば、客の反応を見て、この単位でネタを切り替えるという方法も可能です。

表現

当たり前のことなんですが、「やばい、忘れた」っていう表現はしてはいけません。というより、そう思ってはいけません。思っている以上に、すぐに見ている側に伝わります。
もし、それを出すなら、ちゃんとした表現として出して、笑いにつなげていきましょう。

精神

お笑い的精神を持っているなら、「やばい」と思うより、「チャンス」と思うようになりましょう。

最後に

もちろんですが、ネタ作りに関しては、セリフを忘れ対策のためにネタを変えるというのは、本末転倒だと思うので、笑いの質を下げない中でやりましょう。

こういうことは、誰でも起こりうることなので、舞台を踏みながら数年かけて学ぶなんていう非効率なことじゃなく、基礎としてどの養成所でも教えるようになって欲しいなぁと願うばかりです。

がんばれ、これからの芸人!

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14つのレスポンス “お笑い芸人のセリフを忘れた、頭が真っ白になった対策”

  1. 笑わせる技術を紹介 - お笑いテクニック・ブログ さん曰く:

    笑いにおけるリスクヘッジの手法 まとめ

    最近、プレゼンや講義で笑いを取りたいというお話を頂くので、お笑いで利用されるリスクヘッジの手法をまとめてみました。
    詳しくは以下へ。

    リスクヘッジとは?

    お笑い業界でリス…

  2. 匿名 さん曰く:

    芸人の掲示板のことなんですけど結構荒れてるので宣伝の掲示板とか削除してください。

  3. puxtutixyo さん曰く:

    たとえばこないだのアメトークの吉本うらやましい芸人での話しなんですが。
    小島よしおの事務所の話について。
    僕はsun musicという事務所なんですが、色モンがおおいんですよね
    あの髭男爵さん、鳥居みゆき、ダンディさん、ヒロシさん、まぁ竹山さんも色モンの
    一種なんで

    まぁ巷では一発屋製造工場なんていわれているんですよ。

    この話がなぜ面白いのか解説してほしいんですが。

  4. ポポ さん曰く:

    同じ境遇の人が多い⇒製造工場 と喩え
    「一発屋」と自ら自分の価値を下げる表現
    この二点がおかしみ

  5. ポポ さん曰く:

    厳密にはおかしみは「価値を下げる」だけですけどね。喩え自体に人はおかしみを感じてる訳ではないですから。喩えはスパイスみたいなもんです。おかしみまで脳内で紆余曲折して辿り着くと、人は達成感もあいまって面白さが増幅されるんですね、面白いことに。天丼や誘い笑いも同じです。面白さって「おかしみ」と、それ自体が面白い訳ではない「面白さ増幅因子」に分けられるんだと思いますよ

  6. puchiban さん曰く:

    >芸人の掲示板のことなんですけど結構荒れてるので宣伝の掲示板とか削除してください。

    今、時間が取れないです。
    良かったら権限をあげますので、やってくださると嬉しいです。

  7. puchiban さん曰く:

    面白さを
    ・「おかしみ」
    ・「面白さ増幅因子」
    に分けるという考え方は、初めて聞きました。

    見分け方、分ける方法がありましたら、教えて下さい。

  8. ポポ さん曰く:

    いや面白さを分けて理解しても、実技者としての実益に(殆ど)繋がりませんから止めときましょう。粗も出てきそうだしw
    でも人は元来面白いと感じる理由(※今回出てきたのは価値を下げる)がいくつか決まって存在すると考えれば笑いを理解しやすいですよ。
    顔が知られてるだけでウケ易いとか。2時間3時間と長く続くお笑いで、後の方はウケづらいとか。だだスベリした芸人の後はスベリ易いとか。ネタの完成度・面白さとは関係ないところで、客ウケするかしないかって決まってくるじゃないですか。これらの理由を面白さを分けて理解してるとすんなり納得出来ます。
    あと面白さと同時に、驚きや共感(感情移入)や達成感を感じさせれば、面白さを増幅
    させる事ができるとか結論に達しますし。
    例えば「耳がでっかくなっちゃた!」よくできてると思います。

    ※価値を下げてる点に「一発屋」以外に、製造工場と人を商品に喩え、人→物と価値を下げてる点も加えといて下さい

  9. puxtutixyo さん曰く:

    ポポさん、解説ありがとうございます。
    puchibanさんへ面白いと感じる理由をこの笑いはこの理由とかいう風にパターン化して毎日面白いと思ったTV番組を解説してくれたらもっと人気がでると思いました。

  10. puchiban さん曰く:

    >いや面白さを分けて理解しても、実技者としての実益に(殆ど)繋がりませんから止めときましょう。粗も出てきそうだしw

    個人的には、かなり役に立つと思いますよ。環境で、笑いの大きさが変わるというような話は、徐々に書いていく予定です。

    >puchibanさんへ面白いと感じる理由をこの笑いはこの理由とかいう風にパターン化して毎日面白いと思ったTV番組を解説してくれたらもっと人気がでると思いました。

    僕個人の面白いと感じる理由は、結構特殊なので他の人に役に立つかどうかはかなり疑問だったりしますね。面白いと感じる理由というのもかなり難しい問題ですし。
    TV番組で笑いが起きている部分、起きるであろう部分を再利用できる形でパターン化するという形なら可能だと思います。

    それが、笑いのパターン辞典なのですけども、TV番組からの解説がいいのですね。
    できれば、ネットで見られる動画からの解説の方がみんなが見られるからいいのですけど、なかなか著作権やビジネス的な問題から難しいですね。

  11. puxtutixyo さん曰く:

    >ネットで見られる動画からの解説の方がみんなが見られるからいいのですけど。
    でもお笑いのサイトをみているという事は面白いTV番組はだいたいの人が見ていると思うのですが、違っていたらすいません。

  12. とんび さん曰く:

     そもそも私はTVを持ってませんし見てません、携帯電話も持ちませんので、TVのアレ、では困ります。
     そして、TVを見ていたとしても1年も経てば記憶もほとんど無くなってしまうので、旬のネタを扱うblogの記事はともかく、笑いのパターン辞典の例としては、TVのアレ、的な例の出し方は、まったく適切ではないと思います。

  13. puchiban さん曰く:

    僕もあまりテレビを見る時間がなく、見られないのですよね。
    M-1でさえも半年位見られない時がありましたし。

    できれば、ネットの動画で短い時間で見られるのがベストですけど、権利的な問題(引用だからいいのか?)、消えてしまうのではないか?というのもあり、それも難しいですよね。

  14. 笑わせる技術を紹介 - お笑いテクニック・ブログ さん曰く:

    人前で緊張しないための方法 まとめ

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