お笑いを日々作っているみなさま、こんにちは。
今回は、プロ向けのお話です。
笑いを職業としている人が、笑い(ネタ)を作る時に一度は悩んだことがある問題
「自分が面白いと思う笑いをやるべきか? お客さんにウケる笑いをやるべきか?」
についてのお話です。
僕、個人は完全に結論が出ていますが、みなさんは、どう考えていますでしょうか?
非常に参考になる記事があったので、紹介します。
プロの芸人を目指す人は、大抵自分が面白いと思う笑いや自分のセンスで笑いをやりたいという気持ちがあるものだと思います。
例えば、「こんなベタな笑いはしたくない」「こんな安易な笑いはしたくない」というのもほとんどの人なら、あると思います。
僕は、それを非常に理解します。
しかし、僕は「お客さん(相手)が最高に笑えるものを提供するのがプロ」という結論に至りました。
そして、安易だろうがベタだろうが相手が喜ぶ笑いをするようにしています。
「自分が楽しいと思う笑いをやる方がいい」という考え方もよく聞きますが、プロは「自分が苦しんでお客さんを満足させるもの」という方が正しいと思うようになりました。
それが全員にとって正しいとは思いませんが、みなさんのお笑い人生の参考になれば。
各ジャンルの一流のプロの意見
そのキッカケも色々あるのですが、以下に各分野の一流のプロの考え方をまとめたブログの記事がありましたので、各プロの意見を参考にしてみてはいかがでしょうか?
「自分が面白いと思うこと」をやるべきか?「他人が面白いと思うこと」をやるべきか? – teruyastarはかく語りき
赤松健
「自分が面白い物を売りたい、はロマンチストすぎる。」
「私は退路を確保して漫画界に来たんです。
でも、後輩の漫画家たちは、退路がないんですよ。」
「自分が描いてて楽しいと、
自分が楽しみ代を払ってることになるからもうからないんです。
編集者や読者を楽しませようと思って描くと、
楽しみ代が自分に入ってくるんですよ。」竹熊健太郎
「ロマンチストでありたい。」
「自分が死んだ後も自分が手掛けたものに残っていてほしい。」
(大衆消費ではない個性的な作品として?)
「組み立てる過程こそが楽しい。」(存在意義)宮崎駿
「自分の作りたいものを作ってるわけじゃないんだよ」
「楽しんでもらえたら、自分の存在が許されるんではないかっていう、
無用なものではなくてというふうな抑圧が自分の中にあるから。」浦沢直樹
「自分の好きなものを描いてるわけじゃない」五味一男
「企画の出発点を “消費者のニーズ” よりも
“自分の個人的な思い” にしてはいけない。」
「”ありそうでなかった” 物、
実現してしまえば “なんだ普通じゃん” というものを創るのが極めて大切。」斎藤一人
「なまじ特技があるとそれを活かそうとするから、世間が狭くなる。
時代にあったことをいつもしていなさい。」宮本茂
「僕らは”作品”ではなく”商品”を作っている」押井守
「自分が普通の映画を撮ったところでなんら存在意義が無く、
映画を発明するのが自分の役割」庵野秀明
「エヴァは哲学じゃなく衒学(げんがく)的、(知ったかぶり)なんです。」
「僕にとっては、それ(現実に引き戻すこと)も”サービス”なんですよ。
お客さんにとっては良い事だと思うんで。」Apple
イノベーションとは
「今にない、新しいものを作ること」ではなく、
「未来にある普通のものを作ること」である。
プロとアマの違い
dan kogai氏の以下の意見も非常に参考になります。
404 Blog Not Found:プロとアマの違いに関するたった一つの公理
相手と自分の利害が対立したとき、
自分の利害を優先してよいのがアマチュア
相手の利害を優先しなければならないのがプロフェッショナル
結論
みんなにとって正しい結論はないと思います。
自分のやりたい笑いをやって成功している人もいるでしょうし、自分のやりたい笑いをやりつつ、お客さんを満足させる方法を模索するのもアリだと思います。
世の中的には、数の論理があって、大多数の人を満足させようとすると、大多数に受け入れられる笑いをしなくてはいけないという事実もあります。
少人数でも自分の笑いがわかる人だけをターゲットにするという方法もあると思います。
たまには、様々な意見を参考にしつつ、自分が何をしたいのか?を考え、どのような笑いをするのか?を決めてみてはどうでしょうか?
みなさんのご意見あれば、コメント欄にてお聞かせ下さい。
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2011-2-24 (木曜日) 10:51
笑いを職業とするのは本当に大変な大仕事だと思います。
僕、個人の意見です。
TVで売れる事が目標の大部分を占めるとするなら
それは、求められる物をやる事からは逃れなれないかと。
ずっとアンダーグラウンドで活躍するとした場合も
きっと『それっぽさ』をお客さんは求めるのではないかと。
『そう、そうこのマニアックさ!』的な。
そしてそれは既に自分がやりたい事ではなくなっていて・・・。
であれば、どちらでも求められる事をやるのは必要不可欠ですね。
芸人さんであれば、昔流行ったギャグは常にそれに
あてはまる問題かと思います。
料理や音楽、映画、お笑い等の、サービス業最高着地点は
人の心を動かす事。(腹がよじれるくらい笑ってもらう事)
それには、少しずつ動かしていく事が大事。
コース料理でいきなりメインが出ないように
音楽で永遠サビが続かないように
お笑いも流れが必要。
その中には必ずベタが入る。
それは歴史みたいな物じゃないかと。
キャンプに行って火をおこすのに
ふーふーって息吹きかけたり、ウチワで仰いだり
どっちでもいいけど、やりたくてやってしまう事。雰囲気が求めている事。
気持ちが盛り上がってくる行動。
そんな効果がベタにはあるかと。
使い方は今風に。
中身はもろベタに。ってのが気持ちいいかと。
と思います。
2011-3-1 (火曜日) 04:14
それには、少しずつ動かしていく事が大事。コース料理でいきなりメインが出ないように音楽で永遠サビが続かないようにお笑いも流れが必要。その中には必ずベタが入る。それは歴史みたいな物じゃないかと。
+1
2011-5-28 (土曜日) 21:06
面白い記事ですね。クリエイティブな仕事に深い造詣がある訳でもない一般人が思ったことを。
プロなら世間に迎合する作品を作るのが当然なんだと思います。商業ですから。売れなきゃね。
そんな考えの下、頑張ってるのがさんま紳助さん。
いや、オリジナリティー溢れる本当にいいモノも追い求めなアカンやろ!
って考えの下、頑張ってるのが松本さん。
芸術家みたいな考え方ですね。世俗的な成功よりも、歴史的価値のあるモノを追い求める姿勢が。
商業的なことを思慮するビジネスマンみたいな考え方も、本当に価値のあるモノを追求する芸術家みたいな考え方も、クリエイターならどっちも持っといた方がいいと思います。
きっと芸術家の考えも作品にいい影響を及ぼす筈と思うから。
話は変わりますが、ブログが読まれづらい理由はただ単純にニッチ市場ゆえのパイの小ささが影響してるんじゃないのかなー。
2011-7-5 (火曜日) 20:39
確かに、理想論としてはどちらの視点も持っている方がいいですね。その上で、自分のやりたいことに合う方法でやるのがいいと思います。
なので、どちらにしてもビジネス的視点はあった方がいいかなと。
>話は変わりますが、ブログが読まれづらい理由はただ単純にニッチ市場ゆえのパイの小ささが影響してるんじゃないのかなー。
それはかなりありそうです。ただ、ニッチなのか、ニッチでないのか?の判断はまだ僕はしかねています。
人を笑わせるようになりたいという需要って、やっぱりあまりないのですかね。
2011-7-17 (日曜日) 21:40
もよ