8月 07

お笑いの基本中の基本でもある三段落ちは、なぜ三段なのか考えたことはありますでしょうか?

三段目に落とすということは、みなさんご存知かと思いますが、基本的な理論なのでしっかり理解していないと、ボケでもツッコミでも大きな失敗をしたり、笑いの質を保てなかったりします。

考えたことがなかった人は、ちょっと考えてみて下さい。

ヒント
二段なくてはいけない理由は?
正直、一段目でフリをして、二段目でボケれば成立するんじゃないか?と思いませんか?

答え
基本的な考え方としては、1つ目も、2つ目もフリです。

では、なぜ一段ではいけないのか?
簡単に言うとフリが弱いということです。もうちょっと言うと聞き手の想像の方向が定まらないからです。

初心者のありがちなミスとして、二段目で笑いを取りにいったり、おかしなことを言ってしまうということを良く見かけますが、セオリーとしては間違いです。

イメージしやすい形で言うとベクトルです。
一段だけでは、点でしかありません。この点だけを聞き手に提示しても聞いている方は、点でしかイメージできていません。次で落ちを言っても笑いを取れるかも知れませんが、笑いは小さいはずです。
二段目の役割としては、また点を作ることで、点をベクトルに変えることです。ちゃんとした方向を示さなくてはいけません。つまり、一段目と方向が異なることを二段目に持ってくると、笑いも小さいはずです。

さて、なぜベクトルを作るのでしょうか?

これを理解しているか、していないかは、素人とプロの笑いの違いがすごく良く出るところです。ここをちゃんと抑えておくとより質の高い笑いを作れます。

なぜベクトルを作るのか?答えは簡単です。
聞き手が想像しているものを裏切ることで笑いをとることが三段落ち、いや、お笑いの基本です。
なぜなら、ベクトルを急激に変えることで笑いを作っているからです。

ということは、どうすればより高い質の笑いを作ることができるかは、わかるかと思います。

つまり、一段、二段でベクトルを作り、できるだけベクトルの強さ(長さ)を大きくすると、全く同じ落ちでも笑いが大きくなります。これを意図的にすることで、より落差をつけて、その分、より大きな笑いを作ることができるようになるわけです。

なので、プロは、トークでもネタでも、形は違えどこの形で笑いを取っているはずです。

というより、これをしてないと「何やってんだ、こいつ」となります。
例えば、MCをしていて、話を順に振る場合、大ボケのキャラから話を振るツッコミなんていませんよね。
逆にボケ役でも、一番初めに話を振られて、後に続きにくいボケなんてしちゃうと、「こいつ笑いをわかってねー。」となりますので、お気をつけて。

笑いをやっている人には、非常に基本的な話ですが、できてない人もよく見かけます。ネタを作るにも、トークをするにも必ず必要な技術なので、完璧に抑えましょう。

三段落ちを鍛えたい方は、NetaTenで、三段落ちの企画をやってますので、参加してみてはどうでしょうか?


7月 11

面白い言葉を言わなくても笑いは取れるという話

お笑い初心者の傾向として、ボケて笑わせようとする傾向が強いと思います。ボケるためには、面白い言葉を言わなきゃいけないと思っている人も多いと思いますが、笑わせるために面白い言葉は必ずしも必要ありません。

ボケ、ツッコミという言葉や、テレビの芸人の影響なのでしょうが、

笑いを取るにはボケなくてはいけない
 ↓
ボケるには、面白いことを言わなくてはいけない

と考えている人が多いような気がします。
これは笑いの幅をせばめますし、リスクも高いですし、実際面白いことを言うというのは難易度が高いので、もっと別なお笑いの視点も持つとより笑いを取り易くなると思います。

何で読んだかは忘れましたが、実験でどんな言葉で笑っているかと調べたところ、かなりの場合に一般的な言葉で笑っていたそうです。(ほとんど情報になっていないですが)
(一応、笑いの質は問わないことにして、一般の人がちょっと笑う程度の笑いと思って下さい。)

つまり、

面白い言葉じゃなくて、一般的な言葉で人は笑う

ということです。

突然ですが、例題です。
以下の言葉だけで人を笑わせる方法を考えてみて下さい。

  • こんにちは
  • ありがとうございます

思いついたら、以下に読み進んで下さい。

どの言語でも真っ先に覚えるような本当に基本的な言葉です。面白い言葉でなくて、毎日使っているような言葉でも笑いは取れます。

例えば、

朝起きて、家族にお辞儀をしながら「こんにちは」
有名人の話をしている時、友人が「あの人かっこいいよね。」と言ったのを聞いて、「ありがとうございます。」

これを実際に使ったら、状況やキャラや言い方によっては怒られたりするかも知れませんが、言いたいことは言葉だけで笑わせるのではなく、周りの状況や常識等を利用して笑いを取ろうということです。これを知っているだけでも、笑いを作る幅が全然違うと思います。特に話の流れでボケるのではなく、ネタや台本など論理的に笑いを作る人はこの方法を知らないと、笑いが思いつかないとか、すべりやすい笑いを作るとかになりがちです。

詳しいことはまた別の機会にしますが、こういう笑いの方がすべりにくいはずです。

細かい話をすると
基本的にはどれも「使い方が間違っている」という笑いです。

論理的に笑いを作るなら

  • その言葉の正しい使い方(常識)を知る
  • 正しい使い方をいくつかに分けて出す
  • そのうちの一つをずらす

という作業をすれば、それっぽいのが作れます。(面白いかは置いておいて)
特に脚本やマンガの笑いは、こっちをまず抑えて手堅く笑いを取る方がいいと思います。

ということで、言葉だけで無理矢理笑いを取ろうとしないで、状況や常識などを使って笑いを取るという話でした。

感想とか是非下さい。