4月 28

お笑いには暗黙のルールがいくつかあります。
今回は何かを振られた場合のルールです。

「振られたらこなす」

「芸人は話やネタを振られたら、必ずそれをしなくてはいけない」という暗黙のルールがあります。

理由

正確な理由は、正直わかりませんが、以下のように想像しています。

  • 流れやトークのテンポが悪くなる
  • ふる側が意図した笑いが取れなくなる

本当に振られたらこなさないといけないのか?

これを言葉通りに受け取ってしまう人が結構多いと思います。
はい、私もそうでした。誰に振られても、振られた通りにやっていた時期がありました。今は、それは間違いだったと思います。

振られたらこなす時

僕の場合ですが、以下の場合には、振られてもやらないようにしています。

  • どうやって笑いを取ろうとしているのかが見えない
  • ふる人間がふる能力やフォローする能力を持っていない

こういうフリをちゃんとやろうとしてきた経験からすると、痛い目に遭うのは自分だけですから。事前や事後に処理できる体制をとっておいた方がいいと思います。


4月 17

プライベートでも気軽に仕事をすることを強要されさるのは、お笑い芸人という職業だけじゃないですかね。

Yahoo! Japanで、「お笑い芸人のブログに「笑い」は必須?」というアンケートをしています。

Yahoo!ニュース - 意識調査 - お笑い芸人のブログに「笑い」は必須?

ことの発端は、志村けんさんのブログのコメントに「カンニングの竹山さんが、ラジオで志村さんのブログはおもしろくないって言ってました」というようなことを書いたことから、志村さんが、笑いは芸で取りたいと書いたところから始まる。

ken’s blog:今晩わ 志村けん公式ブログ
ken’s blog:すいません 志村けん公式ブログ

ブログ、文字だけで笑いを取るって相当難しいんじゃないかな。実際、ブログで笑いを取って食べている人っていないでしょ? プロだったら、メリットよりデメリットの方が大きいような気がします。ブログは、仕事というより、趣味やファンサービスでやっている方が多いでしょうし。だから、ちょっとでも嫌な思いをしたら、ブログを閉鎖してしまう芸能人も多いですよね。

お笑い芸人なら必ず言われたことがあると思うのは、「何かおもしろいことやってよ。」ですよね。大抵の芸人は、嫌がります。または、イラっときます。でも、空気が悪くなるので、芸人は何も言わないでしょう。

嫌がる理由は、3つ

1. そもそも、仕事でもなし、お金も発生するわけでもなし、なんのメリットもないのに、あなたに命令され、なぜ笑わせなくちゃいけないのか?
2. フリの仕方も悪く、ハードルが上がっているから、むしろ笑わせづらい。
3. すべったら「面白くない」と言い出すのは目に見えている。または、わざとスベらせて、笑いたい。または、元々から笑わないつもりで、面白くないと言いたいのが見えている。

お笑い芸人なら、かなり共感するのではないでしょうか。

プロにタダで何かをさせるのは、単純に失礼

歌手も同じようなことがあると思いますが、それで食べている人に「歌ってよ」っていうのは失礼です。
他の職業にも置き換えましょう。大工さんに「大工できるなら、今度家の修理してよ。」プログラマに「プログラマなんだ。ちょっとうちのサイトのプログラム書いてよ。」 挙句に、「ちゃんと修理できてねーじゃん。」「何、このプログラム?バグってるじゃん。」
言われた側がどんな気持ちになるかは、想像できるかと思います。

単純に人を笑わせるのが好きな人でも、自分からやるならともかく、仕事でもないのに強要されて笑わせるのは嫌なのではないかと。

とある有名芸人さんが、キャバクラに行った時に「面白いことして下さ~い。」と言われたそうだが、「客を楽しませるのは、お前らだろ。」と。確かに。
プロ意識が強い人は、お金が発生しないと絶対に仕事をしない(つまり笑いを取らないとか、ネタをしない)というポリシーの人もいます。

プライベートでおもしろいことを言わない芸人は、すごく多いです。いや、正確には笑いを取る時と、そうでない時のスイッチがちゃんと分かれているので、笑いを取らない時は、おもしろいことなんて一言も言わないのが普通です。
わかりやすいのは、笑いを勉強する吉本の養成所でしょうか。厳しい世界なので絶対に笑いを取りにいってはいけない時間の方が圧倒的に多いです。

あと、恋人の前で、仕事の時のように笑い取る人は、ほぼいないでしょう。明石家さんまさんでさえ、あまりとらないと言ってましたし。でも、ちゃんとした理由は書けないですが、すごく当たり前な話です。

フリの問題

素人は、基本的にフリに関して知識がゼロなために、何をしたら笑いを取りにやすいのか? 何をしたら笑いを取りにくいのか? を理解していません。なので、ただ単純に、「おもしろいことをして!」と無邪気な気持ちで言ってきます。
ただ、そのフリは笑いを取るという観点から言うと最悪です。なので、これを言う人は、ど素人なんだなと判定されますし、どうせフォローもないのだなと予想できます。なので、笑いを取りに行くだけ無謀だろうと判断するのが正しいです。

詳しいフリの技術的な話は、長くなるのでまたの機会に書きます。

お笑い芸人にできること、できないこと

素人の欠点は、いつどのような時に笑いがとれるのか? どのような時には笑いが取れないのか? 芸人は、どこまでできて、どこまでができないのか? がわららないことです。

素人による芸人への要求 「芸人なんだから、どんな時でも笑いを取れるでしょ?」
医者で例えると、「あなた医者でしょ? 命を救うのが医者の仕事でしょ?」 医者の気持ち「いや私、皮膚科ですから。そんなことまではできません。」

芸人の仕事を、面白いことをすることだと単純に思っている人が多いです。
サッカーでいうなら、フォワード(シュートを打つ人)しかいないと思っている感じです。直接笑いを取っている人以外にも、色々な仕事をしている人もいます。(そもそも、誰が笑いを取ったのかの判定もちゃんとできない。) それぞれ役割や、得意分野があります。トークはできませんと言って、舞台でしか笑いを取らない芸人さんもいます。それもお笑い芸人です。

これからは、さらに芸人の仕事も専門化、細分化していくと思われます。テレビの笑いをする人あり、文章だけで笑わす人あり、ツッコミしかしない人あり、色々です。個人的には、フリのプロが少ないので、フリだけをするプロっていうのが出てきてもいいんじゃないかと思っていますが。

というわけで、いつでも・どこでも笑いを取るべきと思われがちなお笑い芸人ですが、お笑い芸人も普通の人と言えば、普通の人です。特にプライベートでは。

もしプライベートの芸人の笑いを見たいのであれば、その芸人が笑いをしやすい環境を作りましょう。基本的にいい人やサービス精神がある人が多いので、ちゃんとした環境を作れば、やってくれることも多いでしょう。


4月 08

ツッコミをする時にどの場所につっこむか?

ツッコミと言えば、頭を叩くというイメージが強いですが、叩く場所は色々あります。
バリエーションを増やした方が、色々な見せ方や笑いの取り方が増えます。

頭に

頭の一番上からやや後ろのあたりを叩くのが基本。いい音を出しつつも、痛くないように叩く。

肩に

右に相方がいる場合は、左手の手のひらで叩く。又は、右手の手の甲で叩く。
(もうええわ、いいかげんにしろなど、最後のセリフの時によく 使われる)
相方と近くにいる場合は、こっちで叩く方が叩きやすい。

おでこに

これも相方のいる方でない手で叩く。

ほっぺたに

平手で叩く。思いっきり叩くとそれだけで笑いが起きることが多い。

尻に

蹴りでつっこむ場合。ももに蹴るときもある。

手に

ひじの場合は、軽く突付くくらいでつっこむ。
相手が出している手の場合は、下にはたく。

全身に

勢いをつけて、ジャンピングキックをするなど。舞台全体を使って、見ていて気持ちいいし、吹っ飛ばされて笑いが起きることもある。

最後に

基本的にお笑い芸人向けの話です。
素人の人は、叩かない方がいいと思います。スピードや叩くタイミングや声とのタイミングが合うことはないでしょうし、叩かなくてはいけない場面は、日常ではほとんどありません。笑いの増幅もあまり期待できないのに、相手を怒らせるというリスクが高いだけです。どうしてもとか、うまくなりたいという場合以外に叩く理由はないかと思います。

お笑い芸人を目指す方に

お笑い芸人を目指している人でも叩くことには慎重になった方がいいと思います。一部の人の中では叩くのが古い、かっこ悪いとされているからです。
ただやらないにしても、基本なので色々なバリエーションを使い、叩けるようになっておくことは必要かと思います。


4月 05

笑いのパターン「相手のセリフを言う」

相手が言うべきセリフを自分が言ってしまうという笑いのパターンです。

■笑いのレベル 3/10

■ツッコミ 必要

■リスク 高

■使用例

ヤクザ風の男「おい、ワレ。何してくれとんじゃ!」
B「なんや、やるんか?」
ヤクザ風の男「なんじゃ、このチビ。やるんかい。」
B「今日のところは勘弁しといたる。」
みんなコケる。

こんなの見たことありますよね。

A「待ち合わせ時間から30分も過ぎているのに、全然来ないなぁ。」
Bが現れる。
A「遅いよ。どれだけ待ったと思っているんだよ。」
B「人間だから失敗もあるさ。ドンマイ。」
A「お前が言うな!」

初心者で間違いやすいのは、二人しかいないのに、これを相手にしてしまうことです。

基本的にこのパターンは、二人がこのパターンをした時に見ている人が笑うものです。つまり三人以上いないと成立しないです。二人でやった場合、相手を笑わせるどころか不愉快にさせるだけになる可能性があります。
それは状況によって変わり、詳しい説明はまた別のエントリーで書く予定ですが、笑いの構造を理解してから使わないとリスクが高いです。