4 月 05

笑いのパターン「相手のセリフを言う」

相手が言うべきセリフを自分が言ってしまうという笑いのパターンです。

■笑いのレベル 3/10

■ツッコミ 必要

■リスク 高

■使用例

ヤクザ風の男「おい、ワレ。何してくれとんじゃ!」
B「なんや、やるんか?」
ヤクザ風の男「なんじゃ、このチビ。やるんかい。」
B「今日のところは勘弁しといたる。」
みんなコケる。

こんなの見たことありますよね。

A「待ち合わせ時間から30分も過ぎているのに、全然来ないなぁ。」
Bが現れる。
A「遅いよ。どれだけ待ったと思っているんだよ。」
B「人間だから失敗もあるさ。ドンマイ。」
A「お前が言うな!」

初心者で間違いやすいのは、二人しかいないのに、これを相手にしてしまうことです。

基本的にこのパターンは、二人がこのパターンをした時に見ている人が笑うものです。つまり三人以上いないと成立しないです。二人でやった場合、相手を笑わせるどころか不愉快にさせるだけになる可能性があります。
それは状況によって変わり、詳しい説明はまた別のエントリーで書く予定ですが、笑いの構造を理解してから使わないとリスクが高いです。


3 月 13

「同じことを二度言う」

そのまんまですが、同じことを二度言うというボケのパターンです。
すごくよく見ます。

■笑いのレベル 2/10

■ツッコミ 必要

■リスク 低

■使用例

一人で連続して言うパターン

A「僕のご飯じゃないか!僕のご飯じゃないか!」
B「なんで2回言ったの?」

相手の反応があってから、もう一度言うパターン

A「この問題の答えがわかる人!」
B「はいはい!」
A「じゃぁ、B君。」
B「鎌倉幕府です。」
A「そう。鎌倉幕府ですね。」
B「先生!鎌倉幕府です。」
A「今聞いていたかな?」

一回理解してるのにもう一度言うパターン

A「あれ、今日休暇をとってなかったっけ?」
B「いや、今日は普通に出社だよ。」
A「あー、ごめんごめん。C君と勘違いしてたよー。」
B「なんであいつと勘違いするんだよ。」
A「あれ、今日休暇をとってなかったっけ?」
B「元に戻っちゃったね。」

間に接続詞を入れるパターン

A「こんにちは。そして、こんにちは。」

一応、天丼とは分けています。
天丼との場合は、ウケたものを、時間がたってから繰り返すものと理解しています。

ボケ方の中では、非常に簡単な部類に入ります。ただ繰り返すだけなので。
ただツッコミが必要なので、つっこめる人がいる時に使いましょう。
つっこみがなくてもそんなにスベった感は出ないことが多いので、使いやすいですが、一人でフォローするのは難しいです。

こんな例もあるなど、コメント歓迎です。


3 月 13

「笑いのパターン辞典」を作りたい
とずっと思いつつ、いつまでたっても時間が作れないので、ブログで荒削りなものを書いていこうと思います。

みなさんがお笑いの技術で一番知りたいことって、ボケ方なんだろうなぁと思いつつ、今まで一回も書いてきませんでした。

なぜなら、基礎がわかっていなければ、ボケ方を知ったところで意味がないと思うからです。
サッカーで言うと、ドリブルもできないのにオーバーヘッドキックを練習したがるというようなイメージです。

さらに、ボケ方よりツッコミ方を覚えた方が一人で笑いと取る場合は、便利だと思いますし、基礎かなぁと。
とはいえ、人気があるのは確実に、直接的な「笑いの取り方」ですよね。

わかりました。
私が芸人時代にネタ帳書いていたギャグのパターンを少しづつ書いていこうと思います。
これは、太田プロのセミナーで講師の方が、ギャグのパターンは決まっているし、数は限られていると言われてから書き溜めたものです。

僕にはもう必要ないので、みなさんのお役に立てば。

ちなみにプロの芸人なら全ての笑いのパターンは知っていて当然かと思います。
しかし、ここで紹介するものは、プロの芸人なら使ってはいけないものが多く紹介されると思います。

そのあたりは、プロの方は注意してご利用下さい。


2 月 24

お笑いの非常にベーシックな理論である「緊張の緩和」です。「緊張と緩和」と言われることもあります。

元々、哲学者のカント、落語家の桂枝雀などに指摘されている理論です。
そのまんまですが簡単に説明しますと、「笑いは緊張が緩和された時に起きる」ということです。

具体的な例を出します。

・2人がいて二人が段々と怒り始めます。怒りが頂点に達した緊張状態で、いきなりお互いにキスをする(緩和させる)という場合
・ものすごくマジメな話をしている時に、おならをする

などです。

コンビのネタで応用すると、

・ボケ役がふざけたことばかりする
・ツッコミ役が段々イライラする
・さらにボケ役がふざける
・ツッコミ役がものすごくキレる
・さらにボケ役がとぼける

よく見ますよね。徐々に緊張していき、徐々に落差が出てきます。

余談ですが昔、僕の通っていた塾で生徒があまりに宿題をやってこないので、先生がものすごくキレて、「いいかげんにしろ!」を叫んだ時に、生徒の一人が「お風呂をですか?」と聞いて、一気に和んだことがありました。人が怒っている状況を一気に和ませられることができる笑いって、本当に素晴らしいですよね。


2 月 08

ツッコミ役という職業には、色々な役割がありますが、具体的にはどのような能力が必要なのでしょうか? 漠然と「ツッコミをする能力」?

以下に7つあげてみました。

1. 空気を読む(お客、出演者、相方…)

繊細とも言えるお笑いにおいて一番大切とも言えるかもしれません。
今お客さんが何を求めているか?出演者が何を考えているのか?逆にどんなことを言ってはいけないのか?などを把握する能力です。

2. 常識的な見方ができる

ツッコミ役は、お客さんと同じ目線でものを見ることができない人にはできません。何が変で何が正しいのかがわからなければ、つっこむことができないからです。そして、つっこむことで聞く側にわかりやすく伝えられる能力も必要です。
いわゆる天然の人は、無理と言えるでしょう。

3. 他の人が気づかないところに早く気づく

誰もきづかないようなボケや自分独自の視点などでつっこむことができるかどうかが、つっこみにおけるセンスです。
これができるつっこみ役の人は、ボケがなくても笑いが取れます。

4. 余計なことを言わない

ツッコミというより芸人の基本とは思いますが、笑いに関係ない、つながらないようなセリフや、無駄なセリフを言わないということです。

5. 頭の回転が早い

これは、芸人一般にも言えると思いますが、フリートークの場合はどうしても必要になってきます。
ツッコミの仕事は、いっぱいあって、瞬時に判断をしながら、トークをしなければいけないからです。

6. つっこみ向きのキャラ

キャラというと「君はボケ・キャラだね。」と使うことが多いですが、あまり、「ツッコミ・キャラだね。」いうことはないように思います。
しかし、ツッコミ向きのキャラもあると言われています。
常識的そうであったり、まじめそうであったりする人だと思いますが、ともかく見た目からボケっぽい人は、ダメかと思います。

7. ビジュアル?

最近のツッコミ担当の人は、かっこいいと言われる人が増えて、ツッコミがかっこいいコンビが売れると言われたりすることがあります。かっこよさがツッコミに必要かどうかはわかりません。


2 月 05

お笑いって勉強するもんじゃない とは良く言われることです。

こういう文章を書いておいて、矛盾しているように感じるかも知れませんが、これはある意味正しいと言えます。

・文字ベースでの勉強を信じてはいけない。
・お笑いを頭で考えてはいけない。

これは、僕の実体験からも正しいと思います。

なぜなら、お笑いは実際にやることに意味がある。ので。

では、なんでこんな文章を書いているのか?

お笑いの理論も全く意味がないわけではないです。

例えば、スポーツの理論
野球の理論本ばかり読んで、野球を全くやったことがいというのは、なんの意味もないことでしょう。しかし、プロ野球選手が、今までの野球のセオリーや、身体・肉体に関する知識や、力学の理論などを学ぶことは多いに意味があるでしょう。

お笑いに置き換えると、お笑いの理論を知っていても、実践しない人には意味がありません。
現状の課題や問題がある人にとって、理論は実際にそれを利用しないにしても、大いに役に立つことでしょう。このサイトで言えば、より笑いの強度を上げたり、ウケる確率を上げたり、スベる確率を下げたりすることができるようになると。ただ実践していない人には意味がないです。

このブログを、とあるプロダクションの所属芸人さんに見てもらったところ、その人、その人に個性があるので、実際に舞台に立って色々やってみることが大切とのアドバイスを受けました。その通りだと思います。その人のキャラクターによっても変わることは多いでしょう。

僕自身も文字ベースのお笑い論に結構振り回されました。
例えば、「ボケたら、つっこめ」、「振られたら、こなせ」とか。これを正しいと思うかどうかは、実際にやってみないとわからないし、やっている個人によっても捕らえ方が変わるでしょう。

ということで、このブログを含め、お笑い論を鵜呑みにするのはやめた方がいい と思います。
自分でやってみて正しいかどうか、自分に合うかどうかを確かめながら、理論を利用していけばいいと思います。そして、自分独自の笑いや、笑いの取り方を作っていくのが良いのではないでしょうか。

僕程度の意見で役に立つかわかりませんが、笑いを作る人、微力ながら応援させて頂きます。


1 月 27

初めて会った人から笑いを取る時は、知っている人から笑いを取る時と状況が異なります。
その点を意識するとより、笑いを取りやすくなるでしょう。

よくあるミスは、いつも通りに笑いを取ろうとしたら、スベって「あれ?この間ウケたのに…」というような状況になることです。

相手が自分のことを知らないということを意識する

普段、自分が笑いを取っている時は、周りの人があなたのキャラクター、性格などを知っています。しかし、初めて会った人は、あなたについて何も知りません。つまり、あなたのキャラクターを利用した笑いは、初対面の人には利用できません。

例えば、普段、飲み会なのですぐに裸になるサラリーマンがいるとします。彼が同僚と初めての客先に行った時に「すぐ裸になる芸人は、嫌いですね。」と言ったとしたら、同僚には普段とのギャップがありますが、客先にはいたって普通の話です。

逆に言うと、普段から自分の取った笑いは、どう笑いになったのか? フリは何になっているのか? を意識すると、初対面では何を言っていけないということがわかるでしょう。

笑って良いということを伝える

初めて会った人が面白いことを言っても、笑わないようにすることはありませんか?

例えば、電車で知らない人が面白いことを言っていても笑いを我慢するとか、怖い体育の先生がマヌケな失敗したけど、笑いを堪えるとか。
笑う側には、笑うと失礼という意識がある場合があります。怖そうな人の場合、笑ったら怒られるのではないか? と思って笑わない場合があります。

つまり、笑ってもいいというメッセージを聞く側に伝えないと、いくら面白くても笑ってくれない場合があるのです。

「笑いをとる前に、笑ってもらえる環境を作る」、これかなり重要です。

それをするためのテクニックは、言葉を使わない方法や、自分を知っている人を使う方法などありますが、詳しい話はまた別の機会に。

リスクの高い笑いを使わない

例えば、毒を使うのは、避けた方がいいです。
相手が、何が嫌いで、何に所属しているのかなんてわからないのですから。例えば、商品を毒づいたら、その商品を販売している会社の人だったというようなことがありうるからです。

初めての人から笑いを取る場合は、あるあるネタとか、自分の失敗談など無難な笑いを使うことを心がけた方がいいと思います。

最後に

初めての人から笑いを取るのは、使える笑いの技術も少なくなり、フリに時間がかかるので、知っている人から笑いを取るのより難しくなります。いかに短い時間に、沢山利用できるフリを作るなど、環境を作ることができるかが、笑いを取る人の技術かと思います。

芸人を目指す方へ

学校や家族など知っている人から笑いを取ることと、あなたを全く知らない、様々な笑いの嗜好を持つ、様々な人々から笑いを取ることの間には、大きなギャップがあります。
初めて舞台に立つ時に、そのあたりの壁にぶつかることがありますが、上記のようなことを再度意識すると何かが見えてくるかも知れません。


1 月 12

笑いの分類で「縦の笑い」と「横の笑い」という考え方がある。

これは落語家の桂 文珍さんが、読売新聞にて語ったもの。

読売新聞(2008/1/5, 2面)より引用

縦の笑い

「縦の笑い」は、優越感から生じる「嘲笑」や権力の弱い者が強いものを皮肉る「風刺」。

バナナで滑る、毒などもそうでしょう。
アメリカは、よく大統領を毒づいたりするけど、日本ってあまりしないのはなぜだろう。

横の笑い

「横の笑い」は「あんたもやっぱりそうか」という仲間同士の共感です。

すぐに「あるあるネタ」が思いついたが、それ以外が思いつかない。

成熟した社会では「横の笑い」が増える。人間共通の弱さ、悪、ずるさを認めた上で「自らを笑う」。自分の姿を、もうひとりの自分が、離れた所から眺める。客観視する。

トークではよく使われると思いますが、これはちょっと良い具体例が思いつかなかったです。

これだけで笑いが全て分類できるとは思いませんが、わかりやすい分け方じゃないでしょうか。
ちょっと実際の笑いを作る際に利用しづらいですが、知っておくと良いこともあるんじゃないでしょうか。


1 月 04

笑いの基本中の基本。笑わせているのか?笑われているのか?についてです。

お笑いを知っている人の中では、常識中の常識なのですが、普通の人では知らない人もかなり多いようなので、説明していきます。

まずどういう違いがあるのかを説明します。

笑わせている

自分の狙った通りに笑いを取っている状態。

笑われている

自分の意図とは違うところで、笑いが起きている状態。
天然の人や、素人の人がよくやる笑い。

笑われているように見せる笑いというのもあります。それは、笑われているのか、笑わせているのかという議論もあると思いますが、計算してやっていて、その通りに笑いが起きているなら、「笑わせている」だと思います。

基本的にプロの笑いより、素人の笑われる笑いの方が面白かったりします。
なぜそうなのか?あえて書かないので、考えてみて下さい。

よくプロの芸人の笑いと、素人の笑われている笑いを比較して、「こいつ(素人)の方が、面白いじゃねーか。」という素人な方がいますが、笑わせている笑いと、笑われている笑いを比較しているところで完全に間違っているので、そういう恥かしい発言をしないようご注意下さい。

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1 月 03

笑いと取る時にリスク管理をすることで、よりすべらないようにする方法

笑いを取る行為をしていると、どんな人であっても必ずスベることがあります。これを最小限に抑えるために、スベるリスクを管理しようという考え方です。これを意識的にできるようになると、確実にスベることが少なくなります。

#僕は聞いたことがないので、ちゃんとまとめるのは、日本初かと思います。

今回は、その理論の概要のみを述べ、実際のやり方はまたの機会に述べます。

笑いのリスク管理の6つの方法

笑いの構成

よりスベらないように、そしてスベっても大丈夫 or 笑いをとれるように笑いを構成する。

ネタのテスト

先にネタが決まっている場合、そのネタのテストをする。そして、改善していく。

ターゲットの状況の把握

笑いを取る際の状況を判断する。
笑わせる対象は? 人数は? 初めての人? 年上? 下ネタはOKか? などなど。

笑わせる側の状況の把握

笑わせるために必要な現状の武器の確認と、適切な配置。
誰が振り、誰がボケ、誰がつっこみ、フォローするのか? その能力を持っているのは誰なのか?

笑いの中身

今の状況下での、リスクに見合った笑いを選択する。
通常、スベらないために最もリスクの少ない笑いを選択する。

スベった後

スベった後に、すべったことに気づかれないようにする or すぐに笑いを取ってプラスマイナス0にする。

以上のことをちゃんとすれば、スベることはほぼないでしょう。
ただ、プロでない人がこれを全てやってから笑いを取るという状況はほとんどないでしょうから、これらの中で利用できるものを全て使い、スベるリスクをコントロールすることが大切です。

もちろん、スベるリスクをあえて負うことで、大きな笑いを取りにいったり、何が受けるのかを調査をしたりすることもあります。うまく使い分けていきましょう。

上記の各項目の詳しい説明は、のちのちに書いていく予定です。